見てほしいのは「いろんなところへ行った犬」ではなく「犬と一緒に見た景色」
愛犬を連れてあちこち行っているのをブログで紹介しているわけですが、
この前インスタを見て少し怖くなったので、自分のしていることをもう一度整理してみようと思いました。
吉水神社に初詣に行ったあと、インスタで他の人はどんな写真を撮ってたのかなと何気なしに見たら、境内に整列させられた袴を着た犬の画像が大量に出てきました。トップに出てくるということは、多くの人がイイネを押した結果であり、それを見た人はそれを真似て同じような写真を撮るという流れになります。
私も一瞬「ああこういう写真を撮ればよかったんだな」って思ってしまったんですよね。
しかし、
日本には素敵な場所がたくさんあって、その中には愛犬を連れて行って一緒に景色を見ることができる場所があるんですよっていうのを私はブログで紹介しているのであって、犬の写真を撮るためにあちこち連れまわしているわけではありません。
いろんなところへ行った犬を紹介しているのではなく、犬と一緒に見た景色を紹介しているつもり。
なのに犬を主役にして撮られた可愛い画像を見ると、どうしても「私もそこへ行ってその景色を見てみたい」ではなく「私もそこへ行って人に見てもらえる写真を撮りたい」という思考に至ってマネしたくなることが私自身多くて。
しかし、「犬の写真を撮ってイイネをもらいたい」と見た人に思わせ、「この人と同じことをする(犬に派手な装飾を付けて写真を撮る)ために犬を飼いたい」と思わせるような活動は避けたいのです。それは、簡単に犬を飼い簡単に飼い犬を捨ててしまうような人を増やさないためにです。
インスタを見ると服を着た犬がただ座っているだけに見えますが、ブラッシングをして、服を着せ、じっとその場にお座りをさせる、のはどんな飼い主にでもできるわけではありません。しつけができない飼い主にはそのような写真を撮ることはできないのですが、一瞬を切り取った写真ではそれがわからなかったりします。
犬は飼い主に可愛いと思ってもらえていれば、服なんてあってもなくてもいいし、知らない人に可愛いと思ってもらう必要もないはず。
犬は意思をもった生き物なのを無視して、ぬいぐるみを買うように安易に犬を飼いたいと思う人を増やさないよう、もう一度自分の活動を見つめなおして2022年をスタートします。