乗鞍岳山頂へひとり登山！初心者が日帰りで標高3,026Ｍの山に登れます。

岐阜県と長野県をまたがる飛騨山脈南部にある山々の総称「乗鞍岳」。日本一登りやすい3,000メートル級の山ともいわれています。

乗鞍岳の最高峰「剣ヶ峰」まで、普段運動をほとんどしない登山初心者の私が日帰りで登ってきましたので、登山初心者だけど登れるかな？と不安に思われている方は参考にしてみてください。

乗鞍岳へはペットを連れて入ることはできません。

撮影日：2022年10月20日

登山初心者が日帰りで登れる！3,026ｍの乗鞍岳山頂（剣ヶ峰）を目指してひとり登山してきました。

乗鞍岳へのアクセス情報

2,702mまでバスで登れます

「乗鞍岳は初心者でも簡単に登ることができる3,000m級の山」と紹介されるわけは、乗鞍岳の畳平（2,702m）までバスに乗って行くことができるためです。

乗鞍岳のバス停まで来る方法は、岐阜県側のほおのき平駐車場発の「乗鞍スカイライン」と、長野県側の乗鞍高原観光センター発の「乗鞍エコーライン」があります。

2022年10月22日現在、乗鞍スカイラインは土砂流出のため現在通行止めです。

乗鞍高原観光センターから乗鞍エコーラインで乗鞍畳平へ

岐阜県側からアクセスする方が家から近いのですが、乗鞍スカイラインが通行止めでしたので、長野県側から行くことに。（最新の道路状況は公式サイトをご確認ください。）

午前10時、長野県松本市の乗鞍高原観光センターに到着。駐車場（200台）は無料で利用できます。駐車場での車中泊やキャンプは禁止です。

乗鞍高原観光センターの案内所で、乗鞍畳平までの往復乗車券（3,300円）を購入。

10月末に訪れると、紅葉シーズンを過ぎてしまっており、バスの本数は2時間に1本しかありませんでした。（雨の日は3時間に1本になります。）

＞＞＞乗鞍高原～乗鞍畳平シャトルバスの時刻表を見る｜アルピコ交通株式会社

それでも出発時間が近づくと、バス乗り場に100人くらい集まり、大型バス2台に分かれて乗車したので、ハイシーズンだったらすごい混雑するんでしょうね。

乗車時間は約50分です。

バスを降りると、標高2,702mに到着。

山に囲まれているのでどこへ向かって歩けばいいのかわからず、案内図を眺めているとボランティアの方が説明してくれて、散策マップをくれました。

バスターミナルから目前に見える「魔王岳」「大黒岳」「富士見岳」であれば1時間前後で登って帰ってくることができます。

私はせっかく来たので、乗鞍岳の最高峰「剣ヶ峰（3,026m）」を目指すことに。

乗鞍畳平から剣ヶ峰山頂まで歩くとこんな感じ

12時、剣ヶ峰を目指して畳平を出発。

散策マップを参考にしてバスターミナル横の階段からスタートしましたが、鶴ヶ池沿いを歩いたほうが遠回りですが平坦な道で足への負担が少ないです。下山時はそうしました。

お花畑は夏に見頃で、高山植物40～50種類の花が咲くそうです。

この日はお花畑と言われなければわからないような状態のお花畑でした。

乗鞍岳は登りやすい山だと聞いていたので、アスファルトの道が山頂まで続いているんだと思っていたんですよね。

実際は、砂利だったり、岩だったり、なかなかワイルドな道です。

といっても、ベテラン登山者からすれば歩きやすい道なんだと思います。

70代を超えていそうな方もたくさん歩いていらっしゃいました。

方向音痴な私でも、見晴らしがいいので迷うことはなさそう。

バスに乗ってきた坂道を自転車で登ってくる人が遠くに見えるんですよね。

夜中の2時に起きて5時間車をぶっ飛ばして、山登りしている自分をなかなかにクレイジーだと思いますが、この坂道を自転車で登ってくるような、そんな人々を乗鞍岳は呼び寄せるようです。

山って何が魅力なんでしょうね。

自分の脚を使わないと見れない景色を見れているのも嬉しいんですけど、自分の脚で歩けていることに喜びを感じているような気もします。

20分歩いて肩の小屋に到着。

10月末にはもう冬支度がはじまっていて、食堂や売店は閉まっていました。営業期間中は1泊2食付き9,000円で泊まれます。

＞＞＞肩の小屋の公式サイトを見る。

肩の小屋から先へすすむと、「剣ヶ峰入口」と書かれた案内が立っていました。

岩がゴロゴロした道になり不安になりますが、山頂に吸い寄せられるように年配の方々が先を行くので、私もあとを追います。

写真だと道がないように見えますが、二本ロープが張られていて、その間を歩いています。

滑落の心配ははありませんでしたが、転倒して骨折とかは有り得ると思います。

1時間ほど歩いて、乗鞍岳の山頂に建つ鳥居を発見。

山頂の乗鞍本宮の主祭神は伊勢神宮内宮と同じ天照大神。

雲一つない晴天の日にお参りなんてぜったい太陽の神様に呼ばれてるや～んと嬉々として山頂を目指すと、

太陽の神様は冬支度に入られており、完全に私の思い過ごし。

お守りいただきたかったのに。

10月末には雪が降っていることもあるらしいので、これだけ快晴なのは珍しいのかもしれません。

無事に山頂まで登れたことに感謝してお参りしました。

所要時間は、畳平から山頂まで約70分でした。

乗鞍本宮の下にある、記念品やお土産を買える頂上小屋も閉まっており、トイレも使えませんでした。

山頂は、風が強く肌寒かったので、少しだけ休憩して下山します。

いつも帰りは膝や股関節が痛くなって年配の方に抜かされてしまうのに今回は平気でした。「なるべく足を上げずに歩く」というコツを覚えたのもありますが、ガレ場は一部で、大半が歩きやすい道だからかもしれません。

「乗鞍岳は日本一登りやすい3,000m級の山」といっても、お散歩の延長で登るような山ではありませんので、その点だけご注意ください。（階段を上り下りできる方なら大丈夫です。）

一人で登るのはまったく問題なく、私以外にも一人で登っている方が多くいました。

14時半にバスターミナルに戻ってきたので、所要時間は往復2時間半。

ゆっくり休憩しながらでも、4時間みておけば山頂まで登って降りてこれると思います。

バスターミナルのレストランでうどんを食べながら帰りのバスを待つことに。

冷えた体に温かいうどん出汁が沁みて美味しかったです。

15時過ぎのバスに乗り、16時に観光センターに戻ってきました。

前泊して朝から乗鞍岳を登って、その日は宿泊して温泉で疲れを癒して、翌日に上高地へ行くのが理想ですね。

乗鞍エコーラインの途中にあった乗鞍高原温泉休暇村がなかなかよさそうでした。バス停もあるので利便性◎。

乗鞍高原温泉　休暇村　乗鞍高原

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