"最強のお守り"と言われる「大峯山本堂の九重守り」を手に入れるため、奈良県の山上ケ岳山頂に建つ大峯山寺を目指してひとり登山をして参りました。
少し頑張れば誰にでも手に入るというのが、ロールプレイングゲームのアイテムのようで良いですね。
人生の中盤を彩るお助けアイテムになってくれるのを期待して、ひとり山上ヶ岳へ。
登山が趣味なわけではありませんし、山登りに関しては初心者の私ですが無事にお守りを手にして帰ってくることができました。
同じように初心者だけど一人で大峯山寺へ行って大丈夫だろうかと悩んでいる方の参考にしていただければと思います。
大峯大橋までは自家用車で行けます。
朝6：30、大峯大橋の手前にある大橋茶屋の駐車場に着きました。
誰もいないのでタダで車を停めれるかと思いましたが、「お金はポストに入れてね。」という看板が。
遭難でもして「あの時入れなかったからこんな目に…」と思わなくていいように、ここは願掛けも兼ねて素直に入れておきました。
地図アプリを準備
山に入ると電波が圏外になるという情報があったので、先に地図を準備しておきます。
データ通信不要でスマホのGPSを使って地図に現在地を表示してくれるアプリ「YAMAP」。
地図を持っていなければ、絶対にいれておきましょう。
「大峯山寺」と検索すれば、ルートが出てきます。
大峯大橋を渡って登山開始。
大峯山寺のある山上ヶ岳山頂を目指します。
女人結界門をくぐり女人禁制の修験道へ。
大きく「女人結界」の文字。
女人禁制の習慣は今でも守られています。
性別不明の私がやってきましたよと心の中で呟きながら突入。
つい先月、私と同年代の方が山中で行方不明になられているそう。
YAMAPのスクリーンショット。この時点ではauもsoftbankも電波が届いています。
WiFiを掴んでいるのは、モバイルルーターを持参しているからです。
一ノ世茶屋
道標があるので大丈夫そう。
道とわかる道。
ところどころ足場が悪い。
気づいたら、一ノ世茶屋を通り過ぎていました。
たぶん途中に椅子だけ置いてあった場所が、そうだったのかな。
一本松茶屋
歩き始めて30分ちょっとで、一本松茶屋に到着。
おじさん2人組が「おはようございます！」と挨拶をしてくれる。
ここではじめて人に出会いました。
まだ元気なので休まず通りすぎます。
お助け水
道中に水が汲める場所があるみたいなので、そこを目指します。
駐車場に着いた時は、曇ってて雨が心配なくらいだったのに、
段々と日差しが強くなってくる。
見えてきました。
どこから汲めるのか探すもわからない。
たぶん調子よかったらここから出るんだと思う。
持参した飲み物で水分補給しました。
ここまでで、1時間と少し歩いてきました。電波は圏外。
頂上とほぼ中間地点。
洞辻茶屋
洞辻茶屋に到着。
朝が早いからか平日だからかわかりませんが、お店は閉まっていました。
お店が開いていたら色々売ってるみたい。
休日なんかは賑わっているのでしょうね。
洞辻茶屋をあとにします。
だらにすけ茶屋
頂上の山上ヶ岳の案内が見えてきました。
視界も開けてきて風が気持ちいい。
ここもお店は閉まってる。通過していきます。
洞川温泉で有名な陀羅尼助丸という薬があるんですが、それと関係があるみたいです。
かねかけ岩
分岐点にやってきました。
右は下山道と書かれていたので、左から行くことに。
左に見えるのが私が行く道で、右には下山道が見えていました。
鎖をつたって登らないといけない鐘掛岩へ来ました。
心配していたよりも簡単に上ることができて一安心。
終わりかと思ったら、もう一か所ありました。
修行する人はさらに岩場を登るみたいです。
ここまで歩いて2時間くらいでした。視界が開けたせいか電波を掴んでいますね。
「下山道」という看板をみつけ、帰りはここから降りるんだなーと思っていたのに、私は違う道から帰ってしまい後で後悔することになりました。
はじめて来られた方は、素直にここまで戻ってきて下山することをお勧めします。
西ノ覗岩
聖域に踏み込んだ感じがしてきました。
ところどころ道がわかりにくい場所があって、必死に人が歩いた形跡を探す。
強い人が修行してそうな岩場を発見。
ここが西ノ覗岩のある場所だったみたい。
誰もいなかったので写真だけ撮って通り過ぎてしまいました。
宿坊
大峯山寺の手前に宿坊があって、一般の方も泊まれます。
大峯山寺宿坊の予約
宿坊は電話予約のみ
- 龍泉寺 0747-64-0001（https://ohminesan-ryusenji.or.jp/）
- 東南院 0746-32-3005
- 喜蔵院 0747-68-9187
- 竹林院 0746-32-8081
- 桜本坊 0746-32-5011（https://sakuramotobou.or.jp/about/stay_in_ominesanjo.html）
奥に宿坊が見えてきました。
久しぶりに人の気配を感じる。
泊まらないと見れない景色がありそう。
山上ヶ岳頂上に建つ大峯山寺。
宿坊群を抜けるといよいよ大峯山寺が見えてきました。
頂上まで約2時間半でした。
大峯山寺本堂で最強のお守り「九重守」を授かる
古い本堂ですが綺麗に保たれています。
大峯山寺本堂が空いているのは、5月3日～9月23日の間だけ。
九重守が目的で登山する場合はこの期間内に来なければなりません。
御朱印をはじめるならここからだと思ったのですが、九重守だけいただきました。
無事に九重守を手にすることができました。
九重守は、一生に一度の願いを叶えてもらえると言われています。
マツコの知らない世界というテレビ番組の中で、「一生に一回の最強お守り」として紹介されました。
究極の出来事（病気・手術・お産・受験・結婚・移転・商売と等々あらゆる問題）が生じた場合に、箱から巻物を取り出し、金封を切り、巻物を広げ祈念すると、有難いご利益が＜必要な時・必要な場所に＞居ながらにして授かることが出来るといわれています。
お花畑のほうへ行ってみる。
大峯山の頂上へ来ました。標高1,719.2m
初心者は来た道を帰らないと危険。
頂上でご飯食べたりゆっくりするのが普通みたいですが、帰るのが嫌になりそうなので、登ってきた勢いで降りることに。トイレが見つけられなかったのですが、どこにあったんだろう。
YAMAPの地図をみると、来た道ではない道が表示されていていました。
気分転換にもなるだろうと思って違う道を選んだことが失敗でした。
お花畑からレンゲ辻へと向かう道を行ってみる。
半ズボンで来ていた私は、草ボーボーの時点で引き返しておくべきでした。
徐々に道が道だとわかりにくくなる…
下山のほうが足にきます。膝が痛く歩けなくなってしまいしばし休憩。
時々木に目印の布が付いているのと、YAMAPの地図があるのでなんとか前に進むことができました。
降りてきた道を振り返るとこんな感じ。
脚を滑らせると転げ落ちそうな場所もたくさんありました。
こんな山を1時間半ほど歩きました。ものすごく長く感じた。
その間に人を見たのは1組のカップルだけでした。
途中にハエがものすごい飛んでる場所があったんだけど、あの周辺探したらなんかあると思う。
そしてようやく地上が見えてくる。
あとは舗装された道を歩くだけなので歩きやすかったです。
ヒッチハイクでもしようか悩んでいると、見慣れた場所へ出てきました。
最初に車をとめた駐車場！
山を降りてからは早かったです。
トータルで5時間の登山でした。
車に戻るとドアに駐車券が挟まれていました。
お金払ったのどこかで見ていたのでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございます。
ワンちゃん・ネコちゃんにお守りはいかがですか。
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