LGBTQのQ エッセイ

同性から告白される心構えはできていますか?

投稿日:2018年11月20日 更新日:

「カミングアウトは相手に重荷を背負わせる。」という発言について同性愛者同士が言い争っているのを目にしました。

見た感じ、その発言を批判する意見のほうが多いようでした。

しかし、私も「カミングアウトは相手に重荷を背負わせる。」と思っています。

同性を好きになってしまい告白できないでいる同性愛者は、そう思っているんじゃないでしょうか。

好きな人や大切な人に重荷を背負わせてしまうことに罪悪感を抱くから、カミングアウトが出来ずにいる、そんな人は少なくないと思います。

家庭や職場でカミングアウトしたいとは思いませんが、18歳で好きになった同性の同級生に告白できなかったことを20年近く後悔し続ける私、アラフォーのおっさんの戯言として、「カミングアウトが相手の重荷になる。」という考え自体は悪いものではなく、相手の重荷になると思ってカミングアウトできないでいる同性愛者がいるのは事実なんだから、カミングアウトが重荷にならない世の中にしていきましょうよと言いたい。

誰しもが同性から告白される心構えさえできていれば、命懸けのカミングアウトは減らせるはず。

 

LGBTQのカミングアウトを重荷に感じてしまうわけ。

「カミングアウトは重荷になる。」ってカミングアウトされる側じゃなくて、カミングアウトしたくてもできない側から出る発想だと私は思っています。

カミングアウトができずにいる人は、一つの事実を隠すために、何千、何万という嘘を重ねて生きているわけです。

「彼女はいないの?」と聞かれ、なるべく事実に近くなるよう「彼女は・・・いないです。」と言ってみたり、

「結婚はしないの?」と聞かれて「する気はないですね~。できないだけかもしれないですけどw」と笑って答えたり。昨日もそんな会話をしたところです。

例えば、私が親にカミングアウトをしたとして。

「近所の人に聞かれたら『息子は同性愛者です。』って言えばいいよ。」って言えますよね。私はもうカミングアウトしたのだから。それを聞いて親は「ああそう、じゃあそう言うわ。」って言って、実際のところ、ご近所さんに息子がゲイだって言えるでしょうか。私の両親にはきっと無理。息子が同性愛者なのは受け入れるだろうけど、ご近所や親せきには嘘をつくと思います。

親に嘘をつかせないようにするには、なるべく自分自身でご近所や親せきにもカミングアウトしておかないといけませんよね。パートナーと一緒にいる幸せそうな姿を見てもらうのが一番説得力があるでしょうけど、そのパートナーがいなけりゃ、独りで「私は同性愛者なんです。どうぞよろしく。」って言ってまわるわけだけど、それっていくら将来のためでも難しいんじゃないかな。

友人関係でもあります。

今はただのおっさんですけど、若い頃中性的な外見をしていた私は、異性愛者の友人と一線を超えそうな関係になった事がありました。

その時頭をよぎったのは、彼が子供を親に抱かせている微笑ましい場面。

私と一緒になると人生を狂わせてしまいそうで身を引いてしまいました。

 

愛の告白がしたいだけ。

「私は同性愛者です。」って誰彼構わず言いまわりたいわけではないんです。

「どうしてか同性のあなたを好きになってしまった。」と、たった一人に伝えたくて悩んでいるのです。

ほぼほぼフラれるのはわかっていても、伝えたくて思い悩んでしまう。

もしも私が告白をして、私が同性愛者だと知っても、できれば他の誰にも言わないでほしい。

言いふらされるにしても異性間であれば、「あいつに告白されたんだ。」って話で済むのに、同性からの告白となると、「あいつゲイだよ。」って話になるのが容易く予想できてしまいます。

けど、告白しておいて秘密にしてほしいと頼むのは我儘なのかなとも思うので、言いふらさないでほしいとは言えない。

自分が秘密を隠すために嘘をついていてしんどいから、好きになった人が言いふらすのを止められない。

でも、内心は言いふらさないでほしい。

言いふらさないでほしいと思うと告白ができない。

告白できないと告白したくなるし言いふらさないでほしい。

だから、言いふらさないでくれたら告白する…

いやいや、言いふらされても大丈夫だと思えたら告白…する?

堂々巡りしながら、カミングアウトに至る人と、私のように言えないまま年老いてしまう人に分かれてしまうわけです。

(カミングアウトはしていませんが、互いに同性愛者と知ったうえで出会った人はいます。)

 

まずはじめにある「私は同性愛者です。」を無くしたい。

「あなたが好きです。」と言いいたいだけなのに、同性のあなたに告白をするからには、私は同性愛者と呼ばれる覚悟が必要になる。なんでかはわからないけど。

私が同性愛者なのを打ち明けて、男だったら誰でもいいみたいな言い方をされると傷つきます。世界中であなただけが好きなのです。

同性愛者だから同性のあなたを選んだのではありません。

好きになってしまったあなたがたまたま私と同性だったんです。

だから私は同性愛者なんです。あなたがなぜ同性なのかと逆切れしたいくらい。

異性に告白をしても、「私は異性愛者です。」なんて説明は必要ないのに、

同性に告白をすると、「私はあなたが好きです。」の後に付く、「つまり私は同性愛者です。」のほうが大きな印象を与えてしまいます。

「私は同性愛者です。」というと肉体関係を想像してしまうでしょうけど、男女と同じ行為をしたいわけではないんですよ。

お腹の肉をつまむだけでもいいし、禿げた頭を撫でまわすだけでもいい。

私が打ち明けたいのは私が同性愛者であることじゃなくって、この世界であなたを好きになってしまった事を知ってほしいだけ。

同性とか異性とかはどうでもいい。

 

あなたは同性からも愛される存在です。

こっちは人生を懸けてリアルなおっさんずラブをやっているようなものです。

異性愛者の方も、自分には関係のないことだとは思わず、いつ巻き込まれてもいいように心構えだけはしておいてください。

今の時代のカミングアウトは、「私は同性愛者です。お見知りおきを。」か、「同性のあなたを好きになってしまいました。」の2つのパターンがあります。

これからの時代「私は同性愛者です。よろしくどうぞ。」というカミングアウトは無くなっていくと思います。

そのために知っていてほしいのは、あなたは異性からだけでなく同性からも愛される存在だということ。

そして、当たり前に同性に告白をする子がいて、同性から告白される子がいる、そんな世の中に変わるように訴えかけていく努力を私たちはしていかなければならないのでしょう。

同性愛者だけではなく全ての人が、異性間と同等の権利が与えられる世の中、好きな人に好きだと言える世の中に。

 

 

片思いソングがあなたの叶わない恋を昇華する【槇原敬之おすすめ名曲集】 

続きを見る

comingout
アウティングが怖いからカミングアウトはしないと決めています。

続きを見る





YLike

YLike

数あるサイトの中からお越しいただきありがとうございます。 私にとってセミリタイアとは好きに働き暮らすこと。 限りある時間を好きなモノだけで埋めていく暮らしを実現するために、 「あの時しておけばよかった。」 と思うことを、今はじめればきっと間に合う

-LGBTQのQ, エッセイ

Copyright© ワイライク , 2019 All Rights Reserved.