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ドッグフードの原材料チキンミールが犬に危険だと言われる本当の理由。

投稿日:2018年5月3日 更新日:

ドッグフードの食い付きが悪いので、ネスレが販売するドッグフード「ピュリナワン犬用」を購入してみました。

購入してみたものの「ピュリナワンの品質ってどうなんだろう?」と気になって調べてみました。すると検索上位に出てきた様々なドッグフードの品質について紹介しているサイトには、原材料のチキンミールの危険性について書かれていました。

しかし危険性の元となる参考資料は記載されておらず、根拠ははっきりしていませんでした。

ドッグフードの原材料チキンミールが犬には危険と言われる理由はどこにあるのでしょうか。

「チキンミールが入ってるドッグフードは避けたほうが良い。」とわざわざ書きたくなる理由が何かあるような気がしたので自分で調べてみることにしました。

 

ネスレピュリナワン犬用が低品質?

アマゾンや楽天でも購入できますが、ネスレ通販で、ピュリナワン犬用を1袋2.1㎏1,389円で買いました。

ちなみに愛犬が飽き始めているドッグフードは、ブリーダーさんから引きついで生後2か月から食べている「セレクトバランス」。3㎏で3,000円ほど。それに比べても値段は高くないし、会社もネスレだから大丈夫だろうと思ってこの時はよく調べずに買いました。

▼セレクトバランスはこんなパッケージ

700gずつ小分けパックされていて衛生面にも気遣いが感じられます。

開けてみました。おにぎりせんべいみたいな形してます。

カリカリと噛むといい音してました。

 

ドッグフードに好ましくない原材料が入ってる?

犬を飼い始めたころに、動物病院の先生に「ドッグフードだけはいいものを買わないとダメですよ。」と言われていたのを思い出し、ネスレ「ピュリナワン」の品質について調べてみました。

グーグルの検索上位に出てきたものを読んでみると、ピュリナワンの評価はDランク。

理由は下記のものが原材料に含まれているからでした。

  • コーングルテン
  • とうもろこし
  • チキンミール
  • 小麦
  • 大豆ミール
  • たんぱく加水分解物

 

ネットでは「チキンミールは肉骨粉」と誤訳されている。

「チキンミールが原材料に使われていると危険」と書かれている記事がたくさんあります。

チキンミールとは、鶏の様々な部位を集めて混ぜ合わせ粉々にしたもので、クチバシ・トサカ・羽根・足・骨・内臓・毛・糞尿などが含まれている
病死・腐敗した鶏やガン細胞や寄生虫に感染した部位、汚染された血液などが一緒にレンダリングされることもある。

参考ドッグフードの原材料『チキンミール』とは?犬に危険の意味/ドッグフードの達人

ドッグフードは外国産が多いので、「チキンミール」を英語で検索にかけてみました。
ちなみにピュリナワンの原産国はアメリカ。

Chicken meal is the dry rendered product from a combination of clean chicken flesh and skin with or without accompanying bone, derived from whole carcasses of chicken, exclusive of feathers, heads, feet and entrails.

出典:Chicken meal / wikipedia

exclusive of は「~を除いて、~を入れないで」という意味。

clean chicken flesh は「清潔な鶏肉」という意味。

はっきりと訳せませんが、「羽・頭・足・内臓を除く清潔な鶏肉」と書かれているのは間違いありません。

 

日本語に訳されているサイトを見つけました。

家禽(チキン)ミールは骨の有無を問わない清潔な肉と皮をレンダリングして乾燥した製品です。羽毛、頭、足及び内臓は含まない家禽もしくは家禽の一部を使用したものです。

参考家禽ミールとは?清潔な肉と皮、骨を使用した鳥類の乾燥肉だった/キャットフードの学校

こちらのサイトで訳されている文章の原文は、私が見たウィキペディアではなく「AAFCO(Association of American Feed Control Officials)」の定義でした。

AAFCOとは、ペットフードの栄養基準を提示している米国の機関。

AAFCOのホームページで、チキンミールはChicken mealではなく、Poultry Meal(家禽ミール)と表記されています。

“Poultry Meal is the dry rendered product from a combination of clean flesh and skin with or without accompanying bone, derived from the parts or whole carcasses of poultry or a combination thereof, exclusive of feathers, heads, feet and entrails.

出典:What is in Pet Food/AAFCO

そのAAFCOが「チキンミール(家禽ミール)は骨の有無を問わない清潔な肉と皮をレンダリングして乾燥した製品で、羽毛、頭、足及び内臓は含まない。」と定義しています。

チキンミールに4Dミート(死んでいたり、病気をもっている動物の肉)が使用されている可能性があるという説明をされているサイトもありますが、AAFCOの基準ではチキンミールに4Dミートは含まれません。

人が食べるシュウマイに段ボールが入っていたことがあるくらいなので、悪質な業者がいてもおかしくはありませんが、チキンミールとは基本そういうものと決められています。

 

ピュリナワンにも「AAFCOの栄養基準を満たしています。」という記載があります。

合成着色料・香料 無添加の記載も。

 

チキンミールが危険だと言われるようになった原因

参考にしたサイト「家禽ミールとは?清潔な肉と皮、骨を使用した鳥類の乾燥肉だった/キャットフードの学校」に、チキンミールになんでも入っていると誤解されるようになったのは、「肉骨粉」からきているのではないかということが書かれていました。

AAFCOを見てみると、同じページにPoultry Mealと並んで、Meat MealMeat and Bone Mealの記載があるのですが、ぱっと見どれがチキンミールなのかわかりません。

Meat and Bone Mealという単語を見て、これをチキンミールだと思った人がいたとしたらどうでしょう。

Meat and Bone Meal is the rendered product from mammal tissues, including bone, exclusive of any added blood, hair, hoof, horn, hide trimmings, manure, stomach and rumen contents except in such amounts as may occur unavoidably in good processing practices.

出典:What is in Pet Food/AAFCO

AAFCOのサイトには、Meat and Bone Mealの説明として、「血、髪、蹄、角、トリミング、排泄物、胃などを除いたもの」と記載されているのですが、

英語を読めない人が、Meat and Bone Mealをグーグルで日本語に訳すと「肉骨粉」と表示されます。

そして、「肉骨粉」の意味を検索すると下記の説明が表示されます。

肉骨粉(にくこっぷん)は、牛・豚・鶏から食肉を除いたあとの屑肉、脳、脊髄、骨、内臓、血液等を加熱処理の上、油脂を除いて乾燥、細かく砕いて粉末としたもの

保管・流通段階で牛の飼料に混入したり、不適切な使用により牛に与えられていた事例があったことから、2001年10月から法律で肉骨粉を含む家畜飼料・肥料の製造・販売が停止された。

2014年1月4日からは、国内外の対策によるBSE発生リスクの減少を踏まえ、管理措置を義務づけた上で牛の肉骨粉の肥料利用が再開された。

出典:肉骨粉/wikipedia

肉骨粉だと、血も内臓も含まれており「なんでも入っている」というのが当てはまります。

また、「人間が食べる部分をすべて取り除いた副産物が入っている」という説明も、肉骨粉には当てはまりますが、AAFCO基準のチキンミールには当てはまりません。

チキンミールをMeat and Bone Mealだと勘違いした人が、日本語に訳した段階で意味が変わってしまったのではないかと私は推測します。

そしてインターネットでは、「チキンミールは肉骨粉」という説明が今も普通にされています。

日本語で「チキンミール」と検索すると意味(Wikipedia)が出てこないのにも原因がありそう。英語で「Chicken meal」と検索するとWikipediaが結果に表示されます。

 

基準を満たすドッグフードまでもが低品質と言われる業界。

AAFCOについて詳しく調べようと「AAFCO」を検索してみました。

すると検索結果にとても興味深い内容の記述を見つけました。

「AAFCOの基準を満たしています」と記載されていても、それが良いドッグフードとは限りません。むしろ、総合栄養食と記載されていたり、AAFCOの基準を満たしていますと記載されているフードで、良いフードに出会ったことがありません。データ上の数字だけ、無理やり基準値に合わせている場合が多いです。

「総合栄養食」と記載されていたり、「AAFCOの基準を満たしています」と記載されているフードを見ると、逆に品質の悪いドッグフードだと思ってしまいます。

そもそも、ペットフード公正取引協議会に加盟している団体だけの任意のルールであって、加盟していない会社には全く関係のない話なのです。

私どもはこのペットフード公正取引協議会には加盟しておりませんし、最近設立された良質なドッグフードを発売している会社などは、ほとんど加盟しておりません。

参考ドッグフードの総合栄養食(AAFCO基準)について/日優犬高松

わけがわからなくなってきましたが、落ち着いて考えてみると少しわかってきました。

AAFCOの基準を満たしているのは当然だということ。

つまり、AAFCOの栄養基準を満たしているくらいでは商品の売りにはならないのがドッグフード界。

他の商品と差別化するために、何か特別感が必要なのでしょう。

「健康に良い原材料を入れている」とか、逆に「健康に悪い原材料を入れていない」とか。

さらに、「ペットフード公正取引協議会には加盟しておりません」という記載があり気になったので、ペットフード公正取引協議会について調べてみました。

当協議会は、「不当景品類及び不当表示防止法」(昭和37年法律第134号)第31条第1項に基づき、昭和49年10月に公正取引委員会の認定を受けて、 ペットフードの表示に関する事項を定めた『ペットフードの表示に関する公正競争規約』及び『ペットフードにおける景品類の提供の制限に関する公正競争規約』を 円滑かつ適正に運営することにより、事業者間の公正な競争を確保し、もって、一般消費者の合理的な商品選択に資することを目的とし設立されました。

日本国内で販売されるペットフードの90%以上は、会員社でカバーされています。

現在は、非会員社も含めて市場にあるほとんどのペットフードが、この表示ルールに則っていますのでペットフードの一般的なルールとなっています。

出典:ペットフード公正取引協議会

 

ピュリナワンを販売するネスレ、セレクトバランスを販売するベッツチョイスジャパンの名前が会員一覧の中にありました。

Windowsだと下記のリンクを開き「CTR+F」で検索窓が出るので、そこに調べたい名前を入れるとわかります。

参考会員一覧/ペットフード公正取引協議会

ペットフード公正取引協議会に加盟せず良質を謳う販売店の目的が私にはわかりません。良質で公正なものを作っているのなら加盟すればいいだけのことでは。

それこそ良質なのは文字だけで、実際の品質は異なるドッグフードを作っていそうではありませんか?

そう考えると、AAFCOの栄養基準をクリアし、ペットフード公正取引協議会に加盟している製造元のドッグフードは「安全な品質で悪質なものではない」と捉えて大丈夫でしょう。

 

穀物がダメな犬は少数いる。

チキンミール以外にも、「穀物」が犬にとって良くない食品として書かれていました。

以前に「犬が食べてはいけない禁止食品まとめ。」を書いた時には出てこなかったトウモロコシや大豆があるのはなんでだろうとさらに調べてみました。

穀物が良くない理由として書かれているのは大体がこのふたつ。

  1. 犬には穀物を消化するための酵素が少ない。
  2. アレルギーを起こしやすい。

犬の祖先のオオカミが肉食であるため犬は穀物をうまく消化できないと説明されていることが多いです。

しかし、ネスレの見解はというと、

穀物は、他の原料と相乗効果を発揮します。ピュリナの長年の研究により、トウモロコシなどの穀物は、フードに含まれる他の栄養素の消化吸収をうながすことが確認されています。
多くの人が犬は肉食だと思っています。 実際犬は雑食です。野生の狼でも植物と動物の両方から栄養を摂取しています。

参考犬の健康のための穀物/ピュリナ

犬の消化に関しては他に下記のような記事がありました。

2013年、スウェーデンの大学の研究チームによる、科学専門誌『Nature』の中で、「デンプンを分解するためのアミラーゼという消化酵素の遺伝子のコピーを犬はオオカミの2~15倍持っていて、犬のアミラーゼ活性はオオカミの28倍にもなっていることが明らかになった」との発表。

参考穀物(穀類)が与える犬への影響は?グレインフリーなドッグフードのメリットとは/POCHI

消化に関しては問題なさそですが、穀物アレルギーで体を痒がったり便が緩くなったりする犬が稀にいるのは間違いないので、そういうときはグレインフリー(穀物不使用)に変えてあげたほうがいいでしょう。

 

栄養基準を満たすドッグフードが危険と言われる理由は、

ネスレのドッグフード・ピュリナワンは、

  • AFFCOの栄養基準を満たす品質。合成着色料・香料は無添加。
  • ペットフード公正取引協議会の給与試験で総合栄養食に値すると証明されている。
  • 穀物は入っているが基準値以内。

ピュリナワンは、何かを特別に入れたり抜いたりしていないドッグフードなだけで、低品質なドッグフードではないことがわかります。

動物愛護に関しては日本よりも欧州のほうが進んでいるのは確かなので、海外の高級ドッグフードをすすめられると選びたくなる気持ちはわかります。

だから、海外のドッグフードを食べる犬のほうが長生きしているのかどうか、欧州と日本で暮らす犬の寿命で判断してみようと思って調べましたが、データを見つけられませんでした。しかしデータがなくても、海外と日本で犬の寿命に大差があるんだったらみんな知ってるくらい情報が出回ると思うんですよね。

「チキンミールは危険!」「穀物は入っていないほうがいい!」とか言われると入っていないものを選びたくなる愛犬の健康を願う飼い主の心理をうまく利用されているのかもしれません。

本当に安心安全なドッグフードかどうかを知りたければ根拠となるデータを探す必要があります。

AAFCOの基準を満たし、ペットフード公正取引協議会の給与試験の結果、総合栄養食(毎日の主要な食事)と証明された、合成着色料・香料・無添加のドッグフードがネスレのピュリナワンの品質。

最終的にドッグフード選びの決め手になるのは愛犬が喜んで食べてくれるかどうかです。

>>>ピュリナワン製品詳細/ネスレ通販

 

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