エッセイ 介護士の動機

介護士の言葉遣いが悪くなるのは利用者がただ憎いから?

投稿日:2017年3月29日 更新日:

言葉遣いの悪さに気付く介護士もどこか悪い。

見ていて明らかに言葉遣いや態度がおかしい介護士さんいませんか?

もしいたとしたら要注意です。「その人が」ではなく、「その現場が」です。

その介護現場に見習うべき優秀な人がいない可能性があります。優秀な介護士がいれば、すでにみんなが、その人の言動を真似しているはずなので、同僚の言動に納得できない人も含めて、その現場はうまくいっていない可能性があります。

他者からみて不快な対応をし続けるのは、その人にとってその対応がベストとなってしまい、それ以外の方法がわからないからでしょう。

問題行動をスムーズに治めている人がそばにいれば、誰もがその人のマネをしているはずです。

「あの人言葉遣いが悪いな」と眺めているその人自身もうまく問題行動を解決できていない可能性があります。

そばで良くないと思いながらみているけれど、実際のところその良くない対応以外に思いつく対応が見つけられていないのではないでしょうか。

人にマネをされる介護士を目指すといいかもしれませんね。良くも悪くも、マネされるというのは結果を出していると思われているということです。そして、マネをされるようになったら今度は自分の介護方法が間違っていないかをきちんと知ることが大事です。

 

介護に目的はひとつ、技術は多様。

長い間障害者の入所施設で働いていた私は、もっと自然体で介護したい、そう思って介護士をしていました。

介護という仕事を楽しめる職場環境で働きたいと思っています。介護は生活に根付くものだから喜怒哀楽も必要だろうと。

介護士という仕事に誇りをもっている方からすると、同僚の態度が気に食わなかったりすることも多々あると思います。けれど、それが全て利用者にとってマイナスだと決めつけるのは良くない気がします。

みんながみんな同じ振る舞いで対応をする介護環境というのは、人間味にかけてしまう気がするのです。

目的は決めておくべきだと思います。この人にはこういう目的があって接しているという目的。

その為の方法は個性があってもいいのではないでしょうか。それも介護技術のうちのひとつ。拳法の流派のような違い。

以前にも話しましたが、北風と太陽のようなことです。目的は同じだけれど方法が違う。だからといってどちらかが悪いということではなく、どちらも結果としては同じだということ。

ただ、介護される側の人の気持ちは考えないといけません。もちろんです。

考えないといけないけれど難しいのは、喜ばせていればいいかというと、そうでもない。それが介護のおもしろいところ。

例えその場は、私の対応で不愉快な気分になっていたとしても、長い目で見た時に、本人の気づかないところでプラスになっていることもあるんです。

正直に話すと、本人にとってではなく介護士にとってプラスになることであったりもします。少しでも介護されやすい人になってもらうことが、結果として本人にプラスとなるのは間違いありません。

そういった対応をとるかどうかの判断基準が、「先に掛けるものがあるのかどうか」の違い。その違いで介護方法が異なってくるんですね。

 

「いつも笑顔で!」というキャッチコピーが介護施設に多い理由。

高齢者の施設で働くようになって知ったのですが、もう今更新しいことを学習してもらうための努力というのは、そんなにしないんですよね。今私が働くところが特別なのかもしれませんが。高齢者に何かを覚えてもらおうと思っても、本人も覚える気がないし、覚える気のない人に覚えてもらおうとする言動は第3者から見てもあまり気分のいいものではないのでしょう。

お世辞を言ったり、冗談で笑わせたりするのが好きな人は高齢者の介護があっていると思います。テレビやなんかで「いつも笑顔で!」とほんまかいなというようなキャッチコピーで介護施設を宣伝しているところがありますが、あれは高齢者施設においては間違いではないです。

高齢者は、笑わせておけばいいんです。もう十分いろんなことを経験してきているのです。何も学ぶ必要なんてないんです。周りはもっとああしたほうがいい、こうしたほうがいいと思うこともありますが、本人はそんな事考えていません。残りの人生が楽しければいいのです。

残りの自分の人生が楽しければそれでいい。他人が辛かろうがなんだろうがもう知ったこっちゃないんです。

そんなことを口にできるような人ほど、自制心を保ち周りに気を配りながら施設とは無縁の暮らしをしているのがホントのところ。

 

嫌う事を言って愛される介護士がプロ/映画【世界一キライなあなたに】の感想。




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