「同性愛を治したい。」と悩むあなたは今の時点では私と同じようにクローゼットなんだと思います。
そんなあなたへ、ある程度悩み終えたクローゼットの同性愛者として生きている私から伝えたい事を書きました。
クローゼット:
LGBTQの人々で自身の性的指向や性自認を公表していない状態を暗喩する言葉である。
クローゼット(wikipedia)
誰よりも責めているのはあなた自身。
相談できる人がそばにいるのなら、きっとここへは辿り着いていないでしょう。
今これを読んでいるあなたは、同性愛者であることを誰かに何か言われて悩んでいるのですか?
おそらくそうではありませんよね。世界中で誰よりも一番あなたを責めているのは自分自身のはずです。
人というのは悩みを打ち明けて受け入れてもらえさえすれば、簡単に自分を許すことができるのですが、同性愛を認めてもらいたい人の場合は、受け入れてもらう以前に、人に悩みを打ち明けられません。
だから苦しいんですよね。
誰にも言えないし、言いたくもないのであれば、無理して誰かに打ち明ける必要はないと思いますよ。その代わりに、まずは自分で自分のことを許してあげてください。
同性愛は治せるものではありませんから、ちょっと恋愛運が悪かっただけ、ほかに良い運勢をもっているはず、そう思って自分を許してあげてください。
同性愛について悩むことを否定せず受け入れて。
「同性愛者は学校のクラスに一人や二人はいる」と言われているので、あなたが隠し通しているように、身近な人で同性愛者であることを隠して生きている人は必ずいます。
クローゼットの同性愛者として生きていると孤独を感じて辛くなりますが、同性愛者は自分一人ではないことを忘れないでください。
決して悩むなと言っているのではありません。
「同性愛者はたくさんいる。」と言われても、辛いはずです。
世の中には同じ境遇でも平然と笑って過ごしている人もいますが、それは人それぞれ。
悩む自分を否定せず受け入れてください。
残された選択肢の中から選んで生きてください。
変えられないものを受け入れ、残された選択肢の中から自分で選び生きてください。
境遇を他人のせいにしていると、ずっと辛い人生です。選択肢は限られているとしても自分で選んだ人生を歩みましょう。
世の中がゆっくり変わるのを静観しながら好きなことに没頭してもいいですし、同性愛者が生きやすい世の中になるようにすすんで活動するのもいいでしょう。
同性愛者であっても色んな生き方ができます。
将来には想像を超えた未来が待っているでしょう。同性婚ができるかもしれないし、体外受精で子供を授かることもできるかもしれない。
まだまだたくさんのことを自分で選べる人生なんです。できないことより何ができるかを探してみませんか?
陰で思う存分泣いて、泣いていても何も変わらないのがわかったら、一歩踏み出してみましょう。動けばいくらでも状況は変えられます。
同性愛者は、ぱっと見ではわからないから、心底悩んでいてもなかなか気づいてもらえなくて、それがあなたを深く悩ませていると思います。
だけど、知っていてもらいたい人にだけ知ってもらえていればいいんだと、いずれ気づく瞬間が訪れます。
あなたに出会いたい人がいます。
色々な期待を背負わされる思春期に、自分が同性愛者だと気付いてしまったら、なおさら大変な思いをしていることでしょう。人に期待される人生を歩むべきなのか、自分が進みたい人生を歩むべきなのか。
同性愛者であることを隠すためには、たくさん嘘をつかないといけないので心が疲れます。
疲れすぎて「誰の記憶にも残ることなくそっと消えてしまいたい。」と思うこともありますが、そんなこと不可能なんですよね。
いなくなるにしても行動しなければなりません。命を絶つために行動を起こせるなら、その前にできることがあります。
あなたが同性愛について悩むのは、それほど愛した人がいたということ。あなたなら同性愛に悩む人の気持ちがわかるでしょう。
そんな人はきっとあなたのような存在との出会いを求めています。
あなたがいてくれるおかげで、あなたに会えて救われる人がいます。
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