LGBTQ コラム・エッセイ

アウティングが怖いからカミングアウトはしないと決めています。

2016年12月2日

同性愛者であるのを隠して生きるのがツラくなって、カミングアウトしたくなることがあります。

好きな人に「好き」だと伝えずに生きるのは、自分の存在を消してしまいたくなるほど自分を嫌いになりそうで怖くなる瞬間があるのです。

それほど強く気持ちを伝えたいと思うのに、アウティングが怖くてカミングアウトができないでいると自己嫌悪のループにはまってしまいそうになります。

こんなに同性愛者を悩ませる「カミングアウト」は本当に必要なのでしょうか。

カミングアウトが必要な相手とは?

家族へのカミングアウト

親や兄弟など、家族には知っていて欲しいと思う事はあります。けれど、理解するのに泣かれたりするのが本当にツライ。

うちの親はたぶん勘付いています。気づいてはいるけど確信したくないから聞いてこないんだと思う。

だったら子供からも言わない方がいい。

親にも嘘をつかせる覚悟があったり、本当に紹介したいパートナーがいるくらい幸せなら伝えてもいいと思う。

逆に同性愛者に生まれて不幸だと思いながらカミングアウトしたらそりゃ親も悲しむしかない。

友人へのカミングアウト

アウティングが怖いなら、曖昧にしておくのがいい。

カミングアウトをして「やっぱり。」って言われるくらいギリギリがちょうどよい。

ちょこちょこ探ってきて、「いつでも言っていいよ」みたいな雰囲気で話されるけどカミングアウトはしない。

曖昧にしておけば、アウティングされてもそれは噂でしかない。

友人には言いふらされる覚悟をしてからカミングアウトするべき。「自分は言うけどお前は言うなよ」ってのはちょっと求めすぎかと思う。

同性愛者の友人やパートナーだけに理解してもらえれば十分。

職場でのカミングアウト

同性愛をカミングアウトして想像されるのって営みなところがあるから、職場でのカミングアウトはやめといたほうがいいと思う。

トランスジェンダーで、更衣室やトイレの問題でもあればまた別だけど。

よっぽど理解のある職場環境でなければ言う必要はなし。

好きになった人にはカミングアウトしたくなる。

ここが一番の課題。

好きになった人にカミングアウトせずに生きることは、自分が同性愛者であることを否定しながら生きるのと同じこと。同性を好きになるのを難なく抑えられるくらいなら、そもそも同性愛者じゃないし。

だから危険を冒してでもカミングアウトしたくなる。

告白された人はそこをわかってほしい。

カミングアウトの衝動を駆り立てる恋心

恋は病。

淡い期待を抱いてしまう。

アニメやドラマのような展開が起こるかもしれない。

男女の恋愛でもあるでしょう。

自分の気持ちを整理するためにも告白したいという気持ちが沸き起こること。

フラれれば忘れられる。次にすすめる。

そしてカミングアウト。

「いい友達でいよう」と想定していたセリフがくればいいが

「キモイ」「あいつ同性愛者だって」と言いふらされる。

カミングアウトした大学生が告白した相手にアウティングされてしまい自ら命を絶つ事件が起こってしまいました。

カミングアウトをされた側の気持ちも複雑。

カミングアウトする側は、異性愛者に告白しても恋愛対象としては受け入れられないのは予想している。しかし、同性愛者であることは理解してもらえると期待をしている。

カミングアウトされた側は、カミングアウトされてどうしていいのかわからない。こういう時はどういう態度をとるのが普通なのかを知るために、アウティングをして周りの反応を確かめる行為に出てしまう。周囲に話すと面白がられたので、本人も面白がってしまう。

カミングアウトするときは、伝える相手だけではなく、取り巻きの人間関係も良く観察しておきましょう。

同性愛者であることは大したことではない世の中になってきてはいるものの、マイノリティであることから自分の存在に自信がもてないのが悲しいですね。

アウティングされたくないのであれば無理してカミングアウトする必要はありません。

自分を理解してもらうのに「同性愛者」であることを公表しなければならない世の中というのは生き辛すぎます。

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